概要
MicrosoftはGitHub Copilot SDKとFoundry Localを統合した「Local Repo Patch Agent」のサンプルコードを公開した。これにより、ソースコードを一切外部に送信せずに、AIコーディングエージェントを完全にローカル環境で動作させることが可能になった。
出典: Microsoft Tech Community — 2026-02-16
詳細
クラウドベースのAIコーディングツールは便利だが、ソースコードを外部サービスに送信するという制約がある。これは以下のような環境では許容されない:
- 金融サービス: 規制によりソースコードの外部送信が禁止
- 医療・ヘルスケア: 患者データを扱うシステムのコード
- 政府・軍事: 機密扱いのプロジェクト
- エアギャップ環境: インターネット接続が完全に遮断された環境
Local Repo Patch Agentの機能
このエージェントは以下をすべてオフラインで実行する:
- リポジトリスキャン: プロジェクト全体を解析
- バグ検出: コードスメルや潜在的なバグを特定
- 自動修正: 問題のあるコードを修正
- テスト検証: 修正がテストスイートを通過するか確認
- PRサマリー生成: 変更内容の包括的なサマリーを作成
技術スタック
- GitHub Copilot SDK: エージェントオーケストレーション
- Foundry Local: オンデバイス推論(LLMのローカル実行)
- ホスト環境: 完全にローカルマシン上で動作
ローカルAIの利点
クラウドAPIに依存しないことで得られるメリット:
- セキュリティ: コードが外部に漏洩するリスクがゼロ
- レイテンシ: ネットワーク往復時間なしで即座にレスポンス
- コスト: APIトークン課金なしで無制限に利用可能
- 可用性: インターネット接続に依存しない
ソロビルダーへの示唆
機密性の高いプロジェクト(クライアントのコード、NDA対象の開発など)を扱うことが多いソロビルダーには朗報だ。
試す価値があるケース:
- 顧客のプロプライエタリコードを扱う受託開発
- 特許出願前の新技術開発
- 金融・医療系のサイドプロジェクト
検討事項:
- Foundry LocalはMシリーズMacやNVIDIA GPU搭載マシンで最も性能を発揮
- モデルサイズによってはメモリ要件が高い
- クラウド版Copilotと比較して一部機能が制限される可能性
GitHubリポジトリ(microsoft/copilotsdk_foundrylocal)からサンプルコードをクローンして、自分の環境で試してみることをお勧めする。
NVA評価
| 軸 | スコア | 理由 |
|---|---|---|
| Newsworthiness | 5/5 | ローカル完結AIコーディングは新しい領域 |
| Value | 5/5 | セキュリティ重視の開発者に高い価値 |
| Actionability | 5/5 | サンプルコードで今すぐ試せる |
| Credibility | 5/5 | Microsoft公式 |
| Timeliness | 5/5 | 2/16発表 |
| 合計 | 25/25 | Tier S |