📊 ソロビルダー事例2026年2月15日11分で読める

3回ピボットして見つけた正解 — 失敗を糧にしたソロ開発者の物語

ToDoアプリ、家計簿、習慣トラッカー...3つのプロダクトが失敗し、4つ目でようやく成功を掴んだソロ開発者。失敗から何を学び、どう変わったのか。

3回ピボットして見つけた正解

「今度こそ上手くいく」

そう思って始めたプロダクトが3回連続で失敗しました。ToDoアプリ、家計簿アプリ、習慣トラッカー。どれも鳴かず飛ばず。

でも4回目で、ようやく正解を見つけました。MRR $8,000 の今があるのは、3回の失敗があったからです。

これは、失敗を糧にした物語です。

失敗1: ToDoアプリ(2022年)

作ったもの

「シンプルで美しいToDoアプリ」

機能:

  • タスク追加・完了
  • 優先度設定
  • カテゴリ分け
  • ダークモード

結果

6ヶ月開発、ユーザー47人、有料0人

何が間違っていたか

問題 詳細
競合過多 App Storeに1万以上のToDoアプリ
差別化ゼロ 「シンプル」は差別化にならない
課題不明 自分が欲しいものを作っただけ

学んだこと

「作りたいもの」と「求められているもの」は違う

自分のアイデアに恋をしていました。市場を見ていなかった。

失敗2: 家計簿アプリ(2023年)

失敗1からの改善点

  • 市場調査をした
  • 競合分析をした
  • ターゲットを「20代一人暮らし」に絞った

作ったもの

「20代のための超シンプル家計簿」

機能:

  • 支出入力(3タップで完了)
  • 月別グラフ
  • 予算設定
  • 銀行連携なし(手動入力のみ)

結果

4ヶ月開発、ユーザー320人、有料12人(MRR $48)

少しマシになった。でも生活できるレベルではない。

何が間違っていたか

問題 詳細
低単価市場 家計簿に月額課金は抵抗感大
継続率低い 入力が面倒で離脱
マネタイズ難 広告モデルはソロ開発に向かない

学んだこと

「ユーザーがいる」と「お金を払う」は別問題

無料で使いたい人は多い。でもお金を払う人は少ない。ペイン(痛み)の深さが足りなかった。

失敗3: 習慣トラッカー(2023年後半)

失敗2からの改善点

  • 「お金を払う価値がある課題」を探した
  • 最初から有料プランを用意
  • ニッチを意識した(「エンジニア向け」)

作ったもの

「エンジニア向け習慣トラッカー」

機能:

  • GitHubの草のような習慣可視化
  • プログラミング学習記録
  • ポモドーロタイマー連携
  • GitHub連携(コミット数表示)

結果

3ヶ月開発、ユーザー180人、有料28人(MRR $140)

悪くない。でもまだ足りない。そして、成長が止まった。

何が間違っていたか

問題 詳細
市場が小さすぎ 「エンジニア×習慣トラッカー」はニッチすぎ
解約率高い 習慣が身についたら解約
成長上限 口コミが広がらない

学んだこと

「ニッチ」と「小さすぎる」は違う

ニッチは良い。でも小さすぎるニッチは成長しない。適度な大きさの市場を見つける必要がある。

転換点: 失敗の共通点を分析

3つの失敗を並べて、共通点を探しました。

プロダクト 問題
ToDoアプリ 競合が多すぎる
家計簿 お金を払いたくない領域
習慣トラッカー 市場が小さすぎる

気づき:

  • 「みんなが使いそうなもの」は競合が多い
  • 「趣味・娯楽系」はお金を払いにくい
  • 「仕事で使うもの」はお金を払いやすい

成功: フリーランス向け請求書ツール(2024年)

発想の転換

「自分が困っていること」ではなく、「お金を払ってでも解決したい課題」を探しました。

フリーランスエンジニアとして活動する中で、周りの声を聞くと:

「請求書作成が面倒」 「入金管理がエクセルで限界」 「確定申告が地獄」

ここだ、と思いました。

作ったもの

「フリーランス向け請求書・入金管理ツール」

機能:

  • 請求書作成(テンプレート)
  • 入金ステータス管理
  • クライアント別売上レポート
  • 確定申告用CSV出力

なぜ上手くいったか

要素 今回 過去3回
ペイン 深い(お金に直結) 浅い
支払意欲 高い(経費になる) 低い
市場規模 適度(フリーランス増加中) 大きすぎ or 小さすぎ
競合 いるが勝てる 強すぎ or 不在

結果

時期 MRR
3ヶ月目 $500
6ヶ月目 $2,000
12ヶ月目 $5,500
現在 $8,000

3回の失敗が教えてくれたこと

1. 「好き」より「必要」

自分が作りたいものより、誰かが必要としているものを作る。

2. 「ユーザー」より「顧客」

使う人を増やすより、払う人を見つける。

3. 「機能」より「課題」

機能リストではなく、解決する課題で考える。

4. 「完璧」より「早さ」

3ヶ月で出して検証する。ダメなら次へ。

5. 「一発」より「積み重ね」

失敗は失敗じゃない。次の成功への材料。

今、過去の自分に伝えたいこと

「失敗を恐れるな。でも、同じ失敗を繰り返すな。」

3回失敗したからこそ、4回目で成功できた。失敗のたびに、市場の見方、課題の見つけ方、マネタイズの考え方が磨かれた。

1回目で成功していたら、今の力はなかったと思います。

これからソロ開発を始める人へ

チェックリスト

プロダクトを作る前に、自問してください:

  • これは「仕事で使うもの」か?
  • ユーザーは「お金を払ってでも解決したい」と思うか?
  • 競合と比べて、明確な違いがあるか?
  • 市場は「小さすぎず、大きすぎない」か?
  • 3ヶ月で最小版を出せるか?

全部「はい」なら、始める価値があります。

まとめ

プロダクト 結果 学び
1 ToDoアプリ 失敗 競合を見ろ
2 家計簿 失敗 ペインの深さを見ろ
3 習慣トラッカー 失敗 市場規模を見ろ
4 請求書ツール 成功 全部見ろ

失敗は、成功への階段です。3回上ったから、4回目で頂上に立てた。

あなたの失敗も、きっと意味があります。


この記事はソロ開発者の実体験に基づく事例紹介です。