🧠 AI開発ナレッジ2026年2月20日6分で読める

Variant.com:スクロールするだけで無限のUIデザインが生成されるAIツール

Y Combinator発、元Postmates VP創業。プロンプト不要でUIバリエーションを無限生成。 vibe codingの「プロンプト地獄」を解消する、zero-to-one探索に特化したAIデザインツール

Variant.com:「スクロールで無限デザイン生成」という新しいUI探索体験

公式サイト: variant.com
創業者: Benjamin South Lee(元Postmates VP of Product Design)、Daniel Bulhosa Solorzano(元Cruise、Square ML Lead)
バッチ: Y Combinator
料金: $20/月(3,000デザイン/月)

🎯 Variantが解決する問題

ソロビルダーがvibe codingでUIを作るとき、こんな経験はないだろうか。

  • プロンプト地獄: 「もう少し左に...」「やっぱり青で...」の繰り返し
  • 具体的すぎる要求: 何を作りたいかまだ固まってないのに、詳細を聞かれる
  • 探索の遅さ: 1回の生成に時間がかかり、比較検討が難しい

Variantは、まだ何を作りたいかわかっていない段階—いわゆる「zero-to-one」の探索フェーズに特化したツールだ。

🚀 Variantの革新的UX

スクロール = 生成

使い方は驚くほどシンプル:

  1. アイデアを入力(例: 「タスク管理アプリ」)
  2. 最初のデザインが表示される
  3. スクロールするだけで新しいバリエーションが次々と生成される

キャンバスもない。プロンプトの調整もない。ただスクロールするだけで、無限にデザインオプションが現れる。

「Midjourney meets MagicPatterns」 と評されるゆえんだ。

深掘りも簡単

気に入ったデザインが見つかったら:

  • レイアウトシャッフル: 同じコンセプトで別レイアウトを探索
  • カラーパレット変更: 配色だけを変えたバリエーション
  • 別画面への展開: ログイン画面 → ダッシュボードなど、フローの続きを生成
  • デスクトップ/モバイル切替: ショートカット一発

HTML/React エクスポート

生成したデザインは:

  • HTML形式 で即座にエクスポート
  • Reactコード での出力もリクエスト可能

💡 ソロビルダーにとっての価値

1. 「何を作りたいか」を見つけられる

従来のAIデザインツール(Google Stitch、MagicPatternsなど)は、ある程度の構想がないと使いにくい。Variantは逆に「まだ何も決まってない」状態から始められる。

ナプキンの裏に殴り書きする感覚で、アイデアをビジュアル化できる。

2. プロンプトエンジニアリング不要

「UIの余白をもう少し...」「ボタンの角丸を...」といった細かい指示は不要。スクロールして、直感的に「いい」と思うものを選ぶだけ。

3. 発想の幅が広がる

自分では思いつかなかったデザインパターンに出会える。AIが提案するバリエーションの中に、予想外のインスピレーションがある。

📊 料金プラン

プラン 料金 内容
Pro $20/月 or $192/年 3,000デザイン/月、16並行生成、Unlimited boards/chats

月3,000デザインは、日常的な探索には十分な量。ソロビルダーが新機能のUIを検討するのに、1日100デザイン見ても1ヶ月持つ計算だ。

⚠️ 現時点の制約

Variantはまだ発展途上のツールでもある:

  • スタンドアロンでは不完全: 最終的なデザイン調整は他ツールが必要
  • 手動編集機能なし: 生成されたものを直接編集することはできない
  • キャンバスUI非採用: Figmaライクな操作に慣れている人には違和感があるかも

あくまで初期探索フェーズのツールと位置づけるのが適切だ。

🔍 競合ツールとの比較

ツール 特徴 Variantとの違い
MagicPatterns Reactコンポーネント生成 手動調整ツールが豊富、Variantより詳細なコントロール
Google Stitch シンプルなUI生成 入力要件がVariantより明確に必要
Pencil.dev Claude Code統合 キャンバスベース、Figmaライクな操作感
Banani 画像参照対応 Figma出力可能、チーム招待機能あり

Variantの独自性は**「何も決まってない状態からの発散」**に特化している点だ。

🎬 創業者の背景

Benjamin South Lee(CEO)

  • Postmates で VP of Product Design
  • 2社をPostmatesに売却した起業家
  • Avaraで SVP of Product and Design

Daniel Bulhosa Solorzano(Co-Founder)

  • Cruiseで緊急車両・交通制御のシミュレーション&テストをリード
  • SquareのEコマースチームでML Lead
  • Photo Studio アプリのML機能、PDFカタログ変換を開発

デザインと機械学習、両方のトップレベル経験を持つチームだ。

💭 ソロビルダーへのおすすめ度

こんな人におすすめ:

  • 新機能のUIを「まずざっくり」検討したい
  • プロンプト調整に時間を取られたくない
  • デザインの引き出しを増やしたい
  • vibe codingでUIの方向性を素早く決めたい

向かない人:

  • 細かいピクセル単位の調整がしたい
  • Figmaライクなキャンバス操作を好む
  • すでに明確なデザイン仕様がある

参考リンク


「何を作りたいかわからない」状態から始められる。それがVariantの最大の強みだ。vibe codingでUIを探索するソロビルダーにとって、検討プロセスを加速させるツールになるだろう。